大学編入体験記

今までの勉強と編入の経験を綴るもの。

電通大数学対策

理工系 基礎数学演習

理工系 基礎数学演習

  • 作者: 石田晴久,榎本直也,内藤敏機,山口耕平,大野真裕,久藤衡介,山田裕一,木田雅成,伊東裕也,田吉隆夫
  • 出版社/メーカー: コロナ社
  • 発売日: 2015/04/30
  • メディア: 単行本
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こちらは、電通大の1,2年生が主に使用する数学の問題集である。近年、発売されたばかりであるが、線形代数の難しい電通大対策演習にはこれがベストだと思われる。なかを開いてみるとわかるが、部分空間や写像の分野が他のどんな問題集よりも充実しているのが明らかだ。

電通大の数学は
③複素積分
の3つに分けられる。

③は、本番で選択しなかった。簡単に勉強していたので選択できたものの、編入が終わったいま、以下の参考書で勉強を進めている。

複素解析

複素解析

何故これをすすめるかといえば、同じシリーズの微分方程式に大変助けられたからである。薄くてどこでも持ち込みやすい。さらに、微分方程式の方ではA3レポート200枚+無印ノート2,3冊分くらいで終わったので、受験生にとって勉強を始めやすいかと思う。

編入試験では、選択肢を広げるために広く勉強することが基本である。ただし、計算ミスをしては大きな失点となる。だから、広く勉強したあと毎日2時間程度の計算練習を欠かせないことが合格への一歩かと思う。問題演習は上にあげた、理工系基礎数学演習やマセマ演習、僕が大好きな江川先生の問題集が最適である。ぜひ、毎日2時間程度の計算演習、やる気のある方は4,5時間くらいやってもいいと思う。それくらいやらないと、arctan積分マクローリン展開とか忘れてしまいます。

⭐️⭐️宿題⭐️⭐️
∫1/(x^2+x+1)dx






改訂版 大学1・2年生のためのすぐわかる数学

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スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ

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編入の勉強…番外編①数学

①勉強時間の目安
実際にどの程度勉強していたのか、参考書毎にかけた時間を日記を元に推測していきました。

ノート無印の5冊で200円くらいやつ。
A3の用紙やB5の落書き帳80枚など多用していて勉強量を測るのは難しい…。沢山捨ててしまったので、実際に残っていたもので検証しました。

すぐわかる約200h(約6冊)
添削指導…約150h(A3裏表約100枚)
微分方程式約80h(約3冊+A3表100枚)
徹底研究…約100h(春休み前のため不明)
電通過去問…約20h(直前期のため不明)
類題演習(問題集のつまみ食い)…約80h(約7冊)
その他…不明

合計約630h(約15冊A3表300枚)
一冊あたり30hくらいだと思います。

最速で確か3日でなくなったときもあるので、早いときだと8h×3=24hくらいでなくなっていますね。

徹底研究を約100時間勉強しているのは、春休み前まではメインで使っていたからです。約3時間×32日くらいこれに費やしていました。もちろん、
授業時間は除いているので(ほとんどの授業はノート取りながらひたすら自習)純粋な勉強時間のみです。

②勉強の質

私の集中力(連続解答時間)は、春休み初期30分くらいでしたが、後期になると120分になっていました。さらに、試験直前期には、連続180分まで伸びていたので、休憩なしでも解き続けてかつ濃密な勉強ができていました。

一番印象に残った数学の勉強は、不定積分です。あれは自分にとって盲点でした。分数不定積分20問程度を5時間かけて計算するといったことをやったのですが、はじめは3時間程度分しか解けなかったのですが、添削してもらってもう一度すべて計算ミスに気をつけて解き直したところ、完答までに5時間くらいかかりました。おかげで、息切れせずに解答する体力がついたと思います。

編入の勉強part3 英語

正直に言います。全然勉強してません。
勉強期間は1〜2週間です。
ただし、前提として大学受験で偏差値50〜60くらいとれる勉強はしたのでそれが生きているかと思います。
高専生に向けたアドバイスとしては……
高専2〜3年生の時点で文法、単語帳2〜3冊、長文速読と精読の技術は身につけてください。センター模試で7割前後取れるレベルまでこなしましょう。
私の場合、大学受験で一年浪人しているので上のものは一年でこなしました。大学に入ってからはほとんど英語の勉強をしてませんが、直前にターゲット1900を見直して1冊頭に叩き込みました。読解は自信あったのでやってません。英作文は、試験で時間が取られると思ったので、大学受験電通大過去問の自由英作文の解答例をひたすら書いて型を覚えて、本番で解けるイメージトレーニングを3日前からやって詰め込みました。本番は30分以内に書き上げることができました。

電通大編入の英語は年々軽量化しています。ここで大切なのは「減点を回避すること」です。高専生は誤字脱字漢字ミスが多い印象があります。だから、日本語力を身につけるよう意識してみてください。半年もあればそれだけで変化が見られるかと思います。

ちなみに、電通大が第一志望の場合はDUOはやらなくてもおっけです。個人的には、明らかなオーバーワークです。もちろん、DUOで受かっている方々もいますし、私個人もDUOは素晴らしい単語帳だと思います。しかし、編入の英語対策としてはターゲット1900をやり込んで全体の完成度6〜7割にする方が時間がかからないと思います。それよりも数学と物理の過去問で9割解答できる力を身につける方が優先です。

これを読んだ編入試験生は英語に時間をかけすぎないで下さい。下の参考書だけは必須なので必要であれば、こっからポチって下さい。


電気通信大学 (2015年版大学入試シリーズ)

電気通信大学 (2015年版大学入試シリーズ)




英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)



他の参考書は自分で気に入ったもので良いのですが、外れないものだけ載せておきます。英語に自信がない方はこれをやっておいて下さい。ネクステはオーバーワークですが、それ以外は比較的時間をかけずにできるものをチョイスしました。

全解説実力判定英文法ファイナル問題集―文法・語法・イディオム・会話表現の総仕上げ (標準編) (大学受験スーパーゼミ)

速読英単語 (1)必修編 [改訂第6版]

速読英単語 (1)必修編 [改訂第6版]


Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

Next Stage英文法・語法問題―入試英語頻出ポイント218の征服

基礎英文問題精講 3訂版

基礎英文問題精講 3訂版

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)

やっておきたい英語長文300 (河合塾SERIES)







最後まで読んでくれた方のためのおまけ

実は、下の参考書を1週間程度で終わらせると幸せになれます。なぜなら、英作文は中学レベルが完成していると減点が減るからです。細かいミスを減らすために1週間だけ中学英語を復習して下さい。英語の伸び率が飛躍的に上昇することを保証しましょう。


中学英語の総復習 (くもんの高校入試英語完全攻略トレーニング 1)

中学英語の総復習 (くもんの高校入試英語完全攻略トレーニング 1)



編入の勉強part2 物理

編入の物理について、私が語れることは少ない。しかし、編入に関する情報があまりにも少ないから何をやればよいのかわからないといった受験生のために記録を残しておこうと思う。前提として高校物理の基礎レベルはきちんとやっておいてほしい。私の場合は大学受験の復習としてセミナー物理を取り組んだ。

 

 

セミナー物理基礎+物理

セミナー物理基礎+物理

 

 

大学物理について、まずなにから手をつければよいのかわからなかったので、電通大シラバスをみた。電通大の共通必修として、「物理学概論」という科目がある。それによると物理学演習(著者:鈴木 勝)を学生全員が購入しているらしいのでまずそれから手をつけていった。

 

物理学演習

物理学演習

 

 電通大の志望者は一度、手をつけておくべきだと思う。電通大に入った後でも授業についていけるように、電通大生と同じ問題をこなしていくべきだと思ったからだ。実際、過去問をみてもらえればわかるとおもうが、同じ教授が作問していると考えてよい。でなくとも、似たような問題が出題されているので、やっておいて損はない。ちなみに、この問題集で全く触れていないような分野が出題したことはない。(もしあったら教えてほしい。)ただ、そのままでることはあり得ないので、ほかの問題集も利用してやっていくべきである。

 

つぎに手をつけたのは有名問題集3冊である。

 

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

 
基礎 物理学演習

基礎 物理学演習

 
電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

 

 

どの問題集も、いわゆる網羅系問題集であるがもちろん全部終わらせる時間はなかった。物理については、過去問の解答づくりをまずやるとよいことに気が付いたのはわりと受験勉強終盤だった。

 

私のようにあまり物理が得意でない場合は、電磁気学演習は必要ないと思われる。最低でも物理学演習(共立出版)は入手しておいてほしい。本番は物理学演習(共立出版)とノートだけ持参すればよいように勉強しておくとよい。

 

大学物理(電磁気学)でやっておくべきキーワードをかいておく

ガウスの法則

・ビオサバールの法則

ローレンツ

アンペールの法則

マクスウェル方程式は出来なくて構わないからそれまでをできる限り完璧にするとよい)

 

編入の勉強part1 数学

編入を考え始めたのは大学入学前の春休みであるが、本格的に受験勉強を開始できたのは大学1年の春休み、すなわち試験の5ヶ月ほど前である。それまでに、いわゆる編入受験者のバイブル、編入数学徹底研究で学習を進めた。とはいえ、私はこの参考書をやりきってはいない。この参考書はいわゆる網羅系で、難しめの問題が多いため、今後の展望と試験範囲を把握するために広く浅く勉強した。その他には正直、学校の勉強…特に微積分と線形代数を中心に学習し、+αとしてサイエンス社線形代数の本を利用して固有値固有ベクトルを先取りしたくらいである。ここで注意したいのは私はサイエンス社の参考書をあまりお勧めしない。誤植が多かったり、解説が不十分なことが多いからである。ただ、頭ごなしにいう程ではないため、一度手にとって自分に合うか確かめることをお勧めする。

 

☆下の徹底演習はまず手にとってもらいたい。

これを一通り眺めるだけでも編入の全体像を把握できることだろう。

 

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

 

 

 

 

 
受験の年、2月に2ヶ月間の休暇期間があるため、丸々勉強に当てることを決心した。とはいえ、そのうち3日だけ全く勉強しない日があったり、遊ぶ日がちらほらあったり、好きなことをやる時間もとっていたため、厳密には勉強だけしかやっているわけではないが、四六時中勉強のことを意識する中で今は休むべきだと決めるといった切り替えが上手くいった。その助けになったのは「中央ゼミナール」の通信コースである。私は数学のみを受講し、物理と英語は独学といった形をとったのだが、結局のところ数学は出来ないと土俵に立つことが出来ないと覚えておいて頂きたい。
 
基礎ベースとなった参考書がすぐわかる数学である。これは編入受験者に必ず利用してほしいものである。持ってない方は是非、下からすぐにでも購入して頂きたい。
☆ここだけの話、この参考書を理解できるならば、電通大数学の複素解析以外全てを確保できる可能性がある。(実際私はこの参考書で120/120に極限まで近づけた)
 
大学1・2年生のためのすぐわかる数学

大学1・2年生のためのすぐわかる数学

 

 

 
数学でトップを取りたければ、まず微分積分線形代数を基礎から磨くことである。試験会場で微分積分の参考書をひたすら見ている学生が大勢いたが、私から言わせてもらえば理解できないことである。微分積分で覚えるべきことは、受験勉強の一番初めに取り組み始めれば試験前日にちらっと見る程度であとはひたすら「書いて」計算演習に取り組むべきである。特に、逆行列や4×4の行列式は計算間違えが生じやすいので本番直前に解いてみて、本番で確実な計算力を発揮できるよう準備しておくべきだ。この参考書では重積分の応用は難しいのでやらなくていい。それ以外は難しい問題はほとんどないため、計算力を養うためにとんとこ何度も解いていってほしい。これにより、私は電通大の計算ミスの生じやすい偏微分と重積分線形代数をほぼ完璧な解答に仕上げることができた。この本の作者、江川先生には本当に感謝している。
 
ほかには高専の数学問題集2、3や大学・高専生のための解法演習も入試問題に似たものを解いた。
 
☆問題数をこなすなら下の参考書で
 

 

 

新編 高専の数学1問題集 第2版

新編 高専の数学1問題集 第2版

  • 作者: 田代嘉宏
  • 出版社/メーカー: 森北出版
  • 発売日: 2000/11/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 5回
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新編高専の数学2問題集 第2版

新編高専の数学2問題集 第2版

 

高専の数学 3 問題集 (第2版)

高専の数学 3 問題集 (第2版)


 

大学・高専生のための解法演習 微分積分〈2〉 (極めるシリーズ)

大学・高専生のための解法演習 微分積分〈2〉 (極めるシリーズ)

 
大学・高専生のための解法演習 微分積分〈1〉 (極めるシリーズ)

大学・高専生のための解法演習 微分積分〈1〉 (極めるシリーズ)

 

 

大学・高専生のための 解法演習 線形代数 (極めるシリーズ)

大学・高専生のための 解法演習 線形代数 (極めるシリーズ)

 

 

 
 
もし、初めての分野があれば、マセマの演習を挟むとよい。演習の方が問題数が多く、沢山の知識を吸収できるので、詰まった時にはまず取り組むとよい。ただし、試験会場に持っていく必要はない。どうしてもという場合は必要な知識は最低限ノートにメモして確認すればよい。
☆たまに下の参考書で振り返るとよい
 

 

スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ

スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ

 

 

 
微分方程式については、絶対他の受験者と差をつけられるものを紹介する。下の本は私が直前期に焦って2週間程で1周したものだが、それだけで初心者から常微分方程式をマスターしたといっていいほどの完成度に至った。2週目は1週間程でできたので是非最終章以外をやってみて頂きたい。微分演算子までやっておくだけで今まで解法が見えなかった複雑な微分方程式が楽々みえてくることだろう。
 
☆ここだけの話、埼玉大の微分方程式はこれだけで完答できます。
 

 

微分方程式 (基礎解析学コース)

微分方程式 (基礎解析学コース)

 

 

最後に私が高専生と差をつけたであろう勉強を語りたい。私の編入試験における第一目標は電通大or埼玉大に合格することであった。電通大の過去問を見るとわかるが、少し個性的な問題に感じる。

☆そこで取り組んで欲しいのはこれである。

理工系 基礎数学演習

理工系 基礎数学演習

  • 作者: 石田晴久,榎本直也,内藤敏機,山口耕平,大野真裕,久藤衡介,山田裕一,木田雅成,伊東裕也,田吉隆夫
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  • 発売日: 2015/04/20
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これは電通大の教授たちが書き上げた問題が山ほど取り上げられていて、学部1,2年の必修科目の問題集となっている。


電通大の編試験の問題をつくるのは誰か………電通大の教授だろう!!じゃあ、電通大の教授がつくった問題を沢山解いていけば本番でも解けるんじゃないか?という結果に至った。電通大志望者 は絶対に解いてみて欲しい。ついでにhttp://matha.e-one.uec.ac.jpの数学演習も利用するとよい。これも実際に授業で扱われている問題がたくさんある。

電通大編入試験合格

7/10に電通大の編入試験の結果が出た。
タイトルの通り合格通知を頂いたのだが、なぜブログを更新しなかったのか……それは、書きたいことが多すぎるあまり、ブログを更新するためのまとまった時間を確保できなかったである(といういい訳)やはり、編入試験が終わっても在籍大学の授業は待ってくれないし、テスト期間も近いためほどほどに忙しいのは事実である。

格通知を頂いたことだし、このブログがただの恥さらし日記とならずに済んだ(自虐)ので、そろそろ使用書や勉強期間、私のことなど語っていきたいと思う。これを読む方々はおそらく編入に関わりのある方や編入の受験者であろう。私自身、孤独にたたかう編入受験者たちの役に立てればとの想いで情報を提供しているので、何かあればコメントを頂きたい。熱心な受験相談も歓迎するつもりだ。

埼玉大編入

埼玉大学編入試験を受けてきました。
今日で受験は終了です。
PS.合格しました。
試験科目は数学のみです。
1.偏微分、重積分の問題
完答
2.一次変換、面積分、線積分
一次変換でθ回転の問題と発散定理を利用して面積分ってのがわからなかった。
小問2ミスは大きい…。
完答
みんな最後の小問に悩まされたらしい。
しかし、ちゃんと微分演算子まで仕上げておけば
[cosax]/D^2 +a^2=xsinax/2a 
くらいわかるんじゃないかな…って思うし、最後の問題も解けると思う。定数比較極めてた人いるけど、それじゃ解ける気がしない。