大学編入体験記

今までの勉強と編入の経験を綴るもの。

編入試験志望理由書の書き方

私の志望校は
電通大←志望理由書の提出が必要なし
埼玉大←3行ほどの志望理由
だったので、ほとんど志望理由書を書く必要はなかった。しかし、志望理由書の提出が求められていない大学であっても書くべきだと私は考える。面接は、考えがまとまっていない状態や単なる暗記では太刀打ちできない。編入試験に挑む人はぜひ十分な練習をして欲しい。

以下は私の志望理由書(抜粋)です。実際に提出はしていないので、かなり乱文だと思います。
あくまでも参考程度に読んでください。
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貴校への編入を希望するのは、人工知能の研究をしたいからである。私が所属する◯◯大学工学部機械工学科には、人工知能学会員の教授がいない。そもそも、”ロボットと人工知能”の研究を行う大学は全国でも数が少ない。しかし、貴校は大学全体で機械とのコミュニケーションに力をいれていて、「人工知能」を研究のキーワードとして掲げている研究室も数多くある。だから、私は貴校へ入学することで人工知能の研究に深く携わることができると考えた。
 
去年、研究室公開をされているとき、研究室へ足を運んだ。学生の方に研究テーマを教わったところとても興味をもった研究が2つある。1つは(中略200字)人工知能の研究とは異なるが人とロボットとをつなぐ重要な研究だと感じた。
 
もう一方は、人がロボットに直接ものを教える研究だった。(中略200字)
 
人工知能の研究はまだ発展途中の学問だと考える。なぜなら、分野は画一されておらず、重要キーワードである「探索」の方法は限られていないからである。モンテカルロ法やセールスマンの問題のようなものならば情報系学科で行われているが、ロボットに人間のように「水」を認識させるには(中略50字)ロボットと人工知能の概念形成の研究を行っている大学は、私の知る限り電気通信大学の他にはない。以上のことが志望動機である。
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以上が志望理由書です。途中で具体的な研究内容が述べられているため中略させていただきました。何か質問があればコメントください。


編入試験までに解いておきたい数学基礎問題

近日、専門書の紹介ばかりしていて見飽きている方もいらっしゃると思います。もうそろそろ編入試験も近くなっていて、基礎力の完成が近づいているころでしょう。

ところで、みなさん。理系編入で最も得点源となる分野は知っていますか??

それは微分積分学です。特に不定積分は取り掛かりやすい分野でありますが、最もミスしやすいものだと思います。受験時代、絶対に計算ミスをしたくなかったので、普通の人より多く問題を解いていました。その中で、特にミスしやすい問題を厳選してまとめたので、是非解いていってください。


①integrate[1/√(1-x^2-y^2)]
=arctan[x/√(1-x^2-y^2)]+c
②integrate[1/(x^2+x+1)]
=2arctan[(2x+1)/√3]/√3+c
③integrate[1/√(-x(x+1))]
=arcsin(2x+1)+c

国立大理系編入受験生必見!!

春休みも終わり、編入受験生の基礎力は徐々に定着し始めている頃合いだと思います。

皆さんは過去問にもう取り組みましたか?去年のこの頃、私は過去問の解答作りに追い込まれ、様々な参考書から過去問の類題を探してかき集めていました。面倒見が良い高専のように添削指導をお願いできれば良かったのですが、大学からの編入生はそうもいきませんよね。

高専・大学生向けに過去問の類題を集めるのに良い参考書や基礎力を確認できる良書を、私の独断と偏見から厳選していこうと思います。春休み明けからでも手をつけた参考書は二十冊以上でしたが、どの参考書もいいとこ取りで使っていました。買うべき本と買わなくてもいい本で分けて考えていきます。相談したいことなどあれば是非コメント下さい。

★★★絶対に買うべき参考書★★★
編入生のバイブルといっても過言でもないこれらの本はほとんどの人が持っているでしょう。どんな参考書で勉強してもよいが、国立編入に成功している人たちは以下の本を持っている人が多いです。是非、これらの本は使って勉強してみてください。

改訂版 大学1・2年生のためのすぐわかる数学

改訂版 大学1・2年生のためのすぐわかる数学

↑私が何度も紹介しているこの本は微分積分微分方程式線形代数の計算力を徹底的に底上げすることに使えます。大学1年次、高専4年次には必ず扱うべき本だと思います。

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

編入数学徹底研究―頻出問題と過去問題の演習

↑編入生のバイブルと言ってもいい物です。複素関数やベクトル解析までカバーしているのが非常にありがたいです。ただ、線形代数がちょっと物足りないのだけが残念です。

演習 微分積分キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の

演習 微分積分キャンパス・ゼミ―スバラシク実力がつくと評判の


スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ

スバラシク実力がつくと評判の演習線形代数キャンパス・ゼミ

↑すぐわかる数学や徹底研究よりも解説が詳しいので、マセマの演習シリーズは弱点を重点的に補うことに使ってください。

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

電磁気学演習 (理工基礎 物理学演習ライブラリ)

↑基礎物理学演習Ⅱよりもこちらのほうが良書です。電磁気学が出題されるならば一度は手に取ってみてください。サイエンス社は誤植が多いので注意が必要です。
基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

基礎物理学演習 (1) (ライブラリ工学基礎物理学 (別巻=1))

↑力学・熱力学・波動はこれでカバーできます。問題が豊富なので参考になりますが、誤植が多いです。注意して使えばかなり使えます。

基礎 物理学演習

基礎 物理学演習

↑個人的に最強の良書です。誤植がほぼなくて、この厚さで力学・電磁気学・熱力学・波動・近代物理をカバーしています。きっちり解いたら相当の実力がつくはずです。

詳解物理学演習 上

詳解物理学演習 上

詳解物理学演習 下

詳解物理学演習 下

↑辞書です。サイエンス社よりお薦めします。持ち運び不可なので、一家に一冊ずつあると便利です。物理が難しい大学ならばこれを使うべきです。

★★★今からでも間に合う参考書★★★
薄くて良書を厳選しました。基準としては「1ヶ月1冊本気で勉強して何らかの効果を得られるか」てす。個人的にリターンが大きいと思った本のみを厳選しているので、試験範囲だけどまだ手をつけていなかったり、苦手と感じている分野があればこれらの本を使ってみることをお勧めします。

ベクトル解析(基礎解析学コース)

ベクトル解析(基礎解析学コース)

微分方程式 (基礎解析学コース)

微分方程式 (基礎解析学コース)

複素解析

複素解析

↑矢野先生は最強です。この薄さで持ち運びが楽ですし、本気でやれば12h  ×14dayで終わるはずです。出題傾向がある場合は絶対にやれば幸せになれます。

工科の電磁気学

工科の電磁気学

電磁気学の問題が豊富でかなりの良書です。東京理科大の先生が書いているようで、知る人ぞ知る有名な本なので一度手に取ってみてください。計算力が飛躍的に向上します。これをやると電磁気学に関して悟りを開きます。

ビジュアルアプローチ 力学

ビジュアルアプローチ 力学

ビジュアルアプローチ電磁気学

ビジュアルアプローチ電磁気学

ビジュアルアプローチ 熱・統計力学

ビジュアルアプローチ 熱・統計力学

↑もっと早くに出会えたら良かった良書。とにかくわかりやすいし情報が豊富。マセマの力学・電磁気学よりこっちのほうが編入向けです。

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 力学・波動 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

物理のエッセンス 熱・電磁気・原子 (河合塾シリーズ)

↑この参考書でつまずくレベルならば絶対に落ちます。どんな受験生も、もう一度高校レベルに戻って下さい。千葉大なんかは高校物理をちゃんとやれば解きやすくなっています。芝浦も2年次編入では、それほど応用数学を必要とする物理は出題されないはずなので、高校レベルをちゃんとやっておいてください。志望校の赤本も解くと良いです。

★★★最後に★★★
周りの編入生や内部生を見ていると、専門書にめちゃくちゃお金をかけています。私自身、春休み中に専門書は五十冊以上手をつけたり借りたりして、結果的に厳選して購入しても5万以上はかけています。編入にかけたお金(専門書+中ゼミ代)は15万以上です。もちろん、それは自腹です。どうしても厳しい時には親に頼りましたが、中ゼミの通信サポートなどは自腹です。バイトで稼いだお金を使いました。

この前、編入生の家に遊びに行ったとき、物凄い良書の専門書ばかり持っていました。その高専生は席次1位だったのですが、どの高専もこんなにも良い本をたくさん買わせているのかと思うと、下手したら大学生よりも専門書にお金をかけているのだろうなと思います。

高専生より大学生に向けたメッセージですが、図書館で借りるのもよいですが、編入志望校の教科書と編入生のバイブルは買ってください。図書館で借りたものをちゃんとノートに残しておく分にはよいのですが、教科書やバイブルは試験会場まで持って行った方がよいので購入をお勧めしています。図書館で借りて返して続けると無駄な時間が多いので本当に買った方が効率がよいです。中古でもないよりはあった方が助かります。

最後に大学の教科書を持っていない人にアドバイスを送ります。志望校の見学に行った時、最寄りのブックオフに行きなさい。そうしたら幸せになれます。頭の良い人ならば、言っている意味がわかりますね?遠くて見学が無理なら素直に買いましょう笑

東京農工大の数学編入対策

私自身、東京農工大は受験していませんが、友人が受験していたため過去問を解いたことがあります。どう対策すべきか悩まれている方が多いかと思いますので、参考程度に読んでいただけると有り難いです。

○問題傾向

2.重積分

となっています。問題のレベルとしては電通大とり比較的解きやすい印象にあります。満点近く取らないと他の科目で得点しなきゃいけなくなります。特に化学はより専門的なことが聞かれる傾向にあるので対策が難しいです。

○おすすめの問題集・教材

以下は農工大の教科書です。こちらを使って勉強することは非常に質の高い対策になるはずです。

入門微分積分

入門微分積分

教養の線形代数

教養の線形代数

書き込み式 工学系の微分方程式入門

書き込み式 工学系の微分方程式入門


以下は私がお勧めする問題集です。正直、科目が多い農工大の対策はあまり時間をかけられないので、じっくり対策できない人は下の問題集だけでも良いです。

改訂版 大学1・2年生のためのすぐわかる数学

改訂版 大学1・2年生のためのすぐわかる数学

微分方程式 (基礎解析学コース)

微分方程式 (基礎解析学コース)

この二冊の問題集でわからないところがあれば対応します。メールやコメントにて連絡ください。線形代数は、得意な人は高得点狙ってくるはずなので全受験生が対策の必要があります。線形写像、対角化、部分空間、次元と基底
くらいまでは最低限抑えるようにしてください。作業は簡単でも問題理解や解放の説明くらいは出来るようにするべきです。

芝浦工大編入対策

芝浦工大の編入を志望する方から質問を受けたので、もし私ならどんな勉強をするか・参考書を使うかを予想しました。


基本は英語数学物理で受けられると思います。化学はほぼやらなくていいです。

英語→センターレベルまでを確実に。センター過去問160点、河合などの実践マーク模試で150点くらいを目指しましょう。あとは芝浦工大の赤本をやればいいです。

数学→高校数学(難問は出ない)、線形代数微分積分Ⅰまでやればおっけーです。赤本→以下の参考書を使う


新基礎コース 微分積分

新基礎コース 微分積分



微分積分学講義

微分積分学講義



線形代数学―初歩からジョルダン標準形へ

線形代数学―初歩からジョルダン標準形へ





物理→本質の理解と微分積分を用いた物理の理解が必須。過去問を見ないとわからないが、力学、電磁気学はセミナー物理などでたくさん演習したあと、以下の参考書を用いることをお勧めする。過去問がないと本当にわからない科目。

物理学入門〈1〉力学 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈1〉力学 (大学生のための基礎シリーズ)



ゼロからの熱力学と統計力学 (ゼロからの大学物理 5)

ゼロからの熱力学と統計力学 (ゼロからの大学物理 5)



物理学入門〈2〉電磁気学 (大学生のための基礎シリーズ)

物理学入門〈2〉電磁気学 (大学生のための基礎シリーズ)





もしやるなら化学→セミナー+αで以下をお勧めします。

化学の世界への招待

化学の世界への招待

無機化学序説

無機化学序説

ビギナーズ有機化学

ビギナーズ有機化学



読んでおくべき編入記録およびサイト

まず紹介させていただきたいのは、電通大編入試験で知り合った友人のブログ。彼は鹿児島高専から受験しに来て、東工大・筑波大・電通大・長岡技科大を全勝した凄腕の男!!(笑)高専生らしくギークな趣味を持ち合わせていて意識高いメンの彼のブログを是非一度見てください!!



次に、編入試験の勉強方法がわからなかったとき、参考にさせていただいた先輩方のブログを紹介させていただきたいと思います。
以下は電通大の先輩方です。

・ありたそさん

電通大の編入試験は数学、物理、英語と科目が多く、高専生にとっては対策が大変なのではないでしょうか。私は他大学からの編入なので、高専生の方が編入の情報豊富で有利だと考えていたので、高専生向けのブログを参考にさせていただきました。他大学からの編入だと、過去問の入手が困難で、高専のように合格体験記が読めないといった不利な点が多いです。相談相手がそもそもいません。なので、以上の先輩方のブログを参考に編入の情報を得て欲しいと思っています。

編入の勉強を少しでも勉強を楽にできるサイトを紹介したいと思います。
・3×3の逆行列がつくれるサイト

・行列の積

・分野別編入数学対策



電通大数学演習テキスト

ギリシャ文字がわからないとき

・物理学概論Ⅱ資料

微分方程式積分の検算
http://m.wolframalpha.com/input/?i=integrate%5B1%2F√%281-x%5E2-y%5E2%29%5D&x=-284&y=-71

是非、編入受験生や電通大編入生は活用していただきたいと思います。


面接対策

電通大と埼玉大の面接対策ついて、お伝えしたいと思います。
まず、面接官は基本的に教授です。
面接で問われることを一言でまとめるならば、
「あなたは留年せずに卒業できますか?」
ということだと思います。そのための準備をしてください。面接に関して言えば、ある意味すでに試験は始まっています。それは、大学や高専での成績です。いままで、大学や高専の授業にどう取り組んできたかが面接にほとんど直結します。必要な単位はできるだけ取っていくことに越したことはありません。

電通大面接と口頭試問対策

知能機械工学科では受験者20名3グループに分かれて3部屋の試験会場が用意される。①〜③の部屋を順に回ることになる。

①専門口頭試験

熱力学、電磁気学、材料力学など4つから1つ選択して解答を6分で。

一見、機電系の専門科目である。高専の方なら余裕の問題だと思う。大学によってはまだあまり扱っていない科目があるかもしれないので、独学で勉強を進めることが大切だ。熱力学は高校レベルでも十分解答可能だったので、とにかく広く勉強して1科目だけ(私の場合は熱力学)深く勉強しておくべきだと思う。

②面接

志望動機、他の大学を受験したか、卒業後の進路など

行きたい研究室の教授ややりたい研究を話せばいいと思う。よく友達と研究の話をしていたので、そのままのことを話した。聞かれることは予想通りだったので、準備して想定外の質問が来ても臨機応変に対応すれば良いと思う。

③専門口頭試験

電気回路×2と機械力学と制御工学から1つ選択。

どちらかといえば、電気系の人が有利な問題だと思う。私は制御工学を選択して、数学の知識だけで勝負してしまったが、伝達関数などまともに勉強していなかった。機械系の人は、必ず機械力学と制御工学と複素数の勉強は進めておきたい。

・埼玉大の面接対策

昨年度の面接は5分ほどのものでした。試験官は3人、1人はおそらく教授で他の方は特に話しませんでした。きかれたのは、「志望理由を1分で教えてください」や「埼玉大で認定されそうな単位をとっているか」、「大学生活について?」など、アンケートのようなものです。その際に、提出した書類や取得した単位などの資料を見られるので、それに対して必ず突っ込まれるのでその準備をしておきましょう。